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理事長所信

第58代理事長 佐々木崇

社団法人 能代青年会議所
第58代 理事長

佐々木 崇

~まちの人たちの笑顔が満ち溢れている~
~それでいて一人ひとりが確固たる志を持ち合わせている~
~そう このまちに対する思いが強ければ強いほどに~

真剣且つ喜怒哀楽。一度しかない人生ならば、本気で生きてみよう。熱く燃えるような魂に従い、これから何をすべきか、本気で議論しよう。広く拓けた未来に、本気で行動しよう。我々が変われば、必ずまちは変わる。小さな波紋を絶えず投げかけて、大きな波紋へと創りあげよう。そこにあるのは活気ある「明るい豊かな社会」なのだから。

[ はじめに ]

私たちは、この時代に生まれ、この国に生まれ、この地域に生まれました。戦争がなく平和な社会で、物質的に豊かな生活と、大自然に囲まれた自然環境。世界の国々を見渡すと、これ程恵まれた人生を与えられた私たちは、「感謝」の気持ちをまず持たなくてはいけないのではないでしょうか。その対象は苦難の時代を乗り越え、国の礎を築いてきた日本人であり、この能代山本地域の発展の為、たゆまぬ努力を積み重ねてきた先人たちであり、社会に責任を持てる大人にしてくれた両親や家族、そして今まで関わってきた全ての人たちでもあります。私たちが生まれてきた意味を深く受け止め、今ここに生きている意義を大きく感じながら、更なる人生の飛躍を高く掲げていきたいと考えております。

[ 志と喜び ]

吉田松陰の教えに「志を立ててもって万事の源となす」という言葉があります。何事も志がなければならない。志を立てることが全ての源となるという意味です。また故松下幸之助氏の「立志」という言葉があります。何事を始めるにも、まず強い願い、志を持つことが出発点で、それがなければ決して物事は成り立たないという意味です。「志」とは、人が人として、人の世の中で生きるべき根本的指針であり、自分という「個」が社会という「公」に対してどのように生きるべきかと考えた時、明確な答えを導き出し、尚且つ本気で取組んでいける強い願いや目標だと思います。

また、人と関わることで「喜び」を感じ取ることも大切なのではないでしょうか。その「喜び」は自分だけのものであってはいけないと思います。廻りにいる人たちと共に、お互いが支えあい、助け合って人間関係を築いている中で、他人の「喜び」を自分の「喜び」として、感じ取れる心の純粋さが、何よりも大事なことではないかと思います。

そして、目標を持ち行動する時には必然と、廻りにいる人たちと手を携え、励ましあい、時には議論し、良いものを創っていこうとする「力」が生み出されます。皆が同じ「志」を強く持つことで、その「力」は限りなく大きなものになると確信しております。志を同じくする者が、相集い力を合わせる青年会議所の一員として、この能代山本地域に暮らす人たちに対して喜んで頂きたいと、本気で強く願うことがまず大事であり、高い目標を掲げた事業を実施していくことが大切だと考えます。私たちが「志」を強く持ち、「喜び」を共有したいと強く願うこと。それが地域住民と共に、まちづくりを通して喜びを分かち合える「力」となって、明るい未来に繋がっていくと考えております。

[ 三世代交流と地域に対する自負心 ]

経済至上主義、いわゆる物質的な豊かさを求めるあまり、まだ使える物を粗末にし、意味のない新しいものを追求する時代は終わりを迎えております。混沌とした現代社会において、多くの大事な事が見直される時代へと移り変わってきているのです。そのひとつに「OMOIYARI」が挙げられます。「OMOIYARI」の心とは、日本人として古来より受け継がれてきたものであり、かけがえのない道徳観でもあります。また、人に対してのみならず、地域に対して大切なものを後世まで残していくことも、大事な「OMOIYARI」のひとつだと考えます。この能代山本地域においても先人たちが残してくれた数多くの文化・歴史遺産は、そういった道徳観を学ぶ上で、かけがえのない地域の宝であると信じております。

時代と共に代々受け継がれてきた宝が、私たちの世代でさえ深く理解されずに、次世代の子供たちに引継がれている今、もう一度私たちが親の世代として祖父母の世代と交流をもち、大事な文化・歴史遺産を学び、子供たちに伝えていかなければならないという責任があると考えます。それが、先人たちを敬い、三世代に渡る、老若男女の枠を超えた交流を育み、この能代山本地域に暮らす私たちの自負心に繋がる運動になるものと考えております。

[ 地域住民による自発的活性化事業 ]

今、地域に対する住民の郷土愛が希薄になってきているように感じます。都会に出て郷土に帰ってくる人は少なく、更に若者の地域離れと少子化が加速し、高齢化社会の到来と同時に過疎化が蔓延してきている状況です。また経済に関しても都会との景気による地域間格差が広がり、地方における地元企業にとっては厳しい経営状況に立たされている中、雇用の促進とはならず、まして失業率の増加など、働きたくても働けない地域になりつつあります。また車社会の地方にとっては原油価格の高騰もさることながら、物価の高騰に加え必要最低限である様々な支出による家計への負担など、普通に生活することさえ厳しい時代になりました。一見、郊外型の発展は華やかに見えても、地域全体を見渡してみると、昔に比べて年々まちの活気が失われつつあるように思えます。このように考えると否定的、懐疑的に悲観することばかりです。果たしてこのままで良いのでしょうか。無論、良い訳がありません。世の中が流れていくことは無常として受け入れなければなりませんが、行政指導のもとに、この地域の成り行きを、すべてまかせてしまうといった、住民による「まちづくり意識」の停滞があるのではないかと考えます。

今一度、それを覚醒させる為にも、「本気」でこの地域の将来を考え、「夢」や「希望」を創りあげていく行動が必要であると考えます。何もせずして不平・不満を述べるよりも、何かアクションを起こして結果を検証するくらいの情熱が必要なのです。最初は小さな波紋でも構いません。それを絶えず継続的に投げかけていけるだけの地域住民によるアクションが行政や企業を巻き込み、活性化させていけるものと信じております。住民による地域を創造するきっかけの場を提供し、様々な地域住民グループとひとつにまとまり、ボランティア精神と活動の輪を広げ、大きな事業を協力して成し遂げてみせることも大事ではないかと考えます。賛同してくれる住民の意識の統一を図り、事業に発展させる難しさはあるでしょう。しかしながら、それをせずして本当の「地域住民によるまちづくり」とは言えないのではないでしょうか。その先頭に立ち、意識を変革させ導いていく役目はJCにしかないと考えます。「自発的」な意識の上に成り立つ行動が起これば、大きなうねりとなってこの地域を目覚めさせる起爆剤になるのではないかと考えます。
私たち能代JCは一年をかけてその「夢あふれるまちづくり」を実現させる為に、メンバー一同「同じ志」を掲げ、一丸となって目指していきたいと考えております。

[ おわりに ]

今年で(社)能代青年会議所は創立58年目を迎えるに至りました。先輩たちが築いて来られた情熱は今も脈々と受け継がれております。今を生きる私たちにとって、これからの未来を切り拓いていく「道」を用意し、その礎となる「伝統」を築き上げてくれたのは、まぎれもなく能代JCに関わってきた全ての先輩たちです。そのことに「感謝」をして、期待を裏切らないような能代JC魂を今年一年間引継いで参る所存でございます。