理事長所信

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ーあなたは最近どんなことでありがとうと感謝されましたかー
ーまた、ありがとうと感謝の言葉をかけることはありますかー
ーあなたは、誰を笑顔にしたいですか。誰のために頑張れますかー
ーあなたが、行動することにより、どのような喜びを生み出せますかー

共に考え行動しませんか・・・
私たちが、できることを・・・

はじめに

 青年会議所とは、叡智と勇気と情熱を持った青年が「明るい豊かな社会」を築き上げることを理念とし、その実現に向けて20歳から40歳までと限られた年齢構成で活動する団体です。1952年、能代青年会議所は、理念と実現に向けて日本で23番目に設立し、今日に至るまで60年以上脈々と受け継がれている歴史と伝統があります。諸先輩方の深き想いは、これからも私たち現役メンバーにとって活動の礎になることに変わりはありません。

 「明るい豊かな社会」この理念を実現する上で会社や役員、家族があります。自分の周りを幸せにできてこそ人に対する説得力や信頼が生まれ、私たちが地域に伝えようとする想いに賛同・協力して頂けるのではないかと思います。

 今一度、会社、社員、家族のご理解を頂きJC活動をしているのではなく、させてもらっているのだということに改めて感謝し、40歳までの限られた貴重な時間を最大限、効果的に使おうではありませんか。

私たち一人ひとりが、自発的に行動できる会員拡大に向けて

 「会員拡大」については会員数の減少に伴い、全国の青年会議所においても最重要課題にして取り組まれています。しかし多くは会員拡大に苦戦しているのが現状であり、青年会議所も組織としての在り方を見直すことが必要な時代かも知れません。

 私は、会員拡大とは2つの連動する魅力が、大事ではないかと考えます。まずは、JCに参加する意義や面白さを知り、さらに自分や会社の成長につながる「組織としての魅力」を知り、また家族や会社など、周りに良い影響を与えることの出来る存在「人としての魅力」が会員拡大につながる上で、最も必要になるのではないかと思います。

 そして、もう一つ大事なことは、一人ひとりがJCを心底楽しむことです。ただ楽しさだけを追求するだけではなく、謙虚に学ぶ姿勢を持ち、組織としての機能を図りつつも相手を思いやる「心の通った」組織運営を心掛けます。人間関係が希薄な時代だからこそ、人の意見を尊重し、活発な「JCは確実に、その基板がある組織なのです」

 地域に良い影響を与える組織があれば、JCの魅力は必ず人に、地域に伝わります。組織としての魅力があり、人の魅力に触れ、皆が楽しむ笑顔があれば、確実に会員拡大へつながると確信しております。まずは一人ひとりが「自発的」に行動する気概を持って、一致団結し会員拡大に臨んでいこうではありませんか。

人間力向上を目指して

 人は人との出会いの中で関わりあい、学びあうことで刺激を受け成長します。JC活動は決して楽な活動ではありませんが、地域の根ざして社会貢献をし、同世代の仲間と活動する中で得られる経験や体験は、人生において自分を大きく成長させることが出来るはずです。

 人が成長するためには、必ず乗り越えなければならない壁があります。もしかすれば、今あなたの置かれている状況が正にその時かもしれません。JCは成長するための壁が数多く存在する組織でありますが、その困難に立ち向かっていく過程で、自らに課せられた壁を乗り越えた時、一人のJAYCEEとして成長できるはずです。しかし、能力の資質向上だけでは真の魅力ある人間力向上までには至らないのではないでしょうか。

 私は人間力の真髄とは、「心を磨く」ことにあると考えます。人を思いやる気持ち、人に感謝する気持ち、人を喜ばせたいと思う気持ち、日々の生活の中で当たり前のことを当然と捉えるのではなく、有難いと思うこと、このような道徳心や感性を養う研修を実施いたします。そして研修で学んだことを、日々実践することにより、人間力が向上し成長につながるものと確信致します。さらに、各々の会社に持ち帰れる良い経営環境を目指すための、きっかけとなれる経営開発研修を行い、青年経済人としての資質向上を図ることで、地域から頼られる「たくましい人材」となることを目指します。またブロック大会、青年フォーラム、各種大会やセミナーには積極的に参加し、普段ない視点で物事を捉え、学ぶことで、己の度量を大きく育てましょう。

 今年度は、新東北3つの夢の二つ目であるJCI ASPACが山形の地で開催されます。日本だけではなくアジア各国の、JCメンバーが集う大会が東北で行われる。この、またとない機会をチャンスとして捉え、参加することで多くの学びを得る機会にしたいと思います。

 JCは様々な活動・運動・人との出会いを通じて、人や地域に影響を与えることができリーダーシップも得られる、学び舎であり、活動しただけ成長できる組織なのです。

「リーダーシップとは、集いきた人に希望と安らぎを与え、また皆が勇気と自信に満ちて帰っていけるように心を尽くす」
松下 幸之助

 私たちは一人ひとりのJAYCEEとして、今後の地域を担うべく青年経済人として、常に謙虚な姿勢で学び「地域の原動力」になることを、忘れてはなりません。

地域から求められる事業の発展

 現在、わが国においては急速な少子化が進行し、人口と減少と高齢化が同時進行している地域が多く、その減少は特に地方圏において切実な問題であり、能代山本地域においても例外ではありません。全国的に少子高齢化が一段と進み、人口の増加を追い求めることは、特に地方都市においては、既に困難な状況であることは、否めない現実です。このために「安住人口」ではなく「交流人口」に目を向けることで、地域の活力を高めていく意識が構築されつつあります。JCとして、また地域を担うべく青年経済人としては、「安住人口」についても考えていく意識が必要であると共に「交流人口」の増加に一翼を担える、未知の可能性を秘めた活動に対しても、積極的・能動的に参画するべきと考えます。そして、地域を活性化させるためにも、私たちJCの若きマンパワーこそが、地域の活力を見出せるのだと自覚を持った活動を、推し進めて参ります。

 また青少年育成事業は、子ども達に対し、地域の誇りや夢を与える事業を行い、育成することで、未来に向けた地域の活力につながることと思います。私たちから子ども達に、その子ども達が次世代へとつなぐ循環型社会の実現こそが、JCの責務であり、欠かせない取り組みの一つとして私たちは、日々のJC運動に取り組んでおります。

 近年では、せっかくの地域から求められている事業内容であっても継続事業になりえず、継続を願う声を、JCメンバーや地域の方々からも聞くことが、多少なりとも感じられます。その背景にはJCの特徴の一つである単年度制も関係しているかも知れませんが、JC運動の本質とは私たちがどのように考えるかよりも「地域が何を求めているか」にあるのではないかと思うのです。

 今年度は、地域に求められていることに重きを置き、数年来取り組まれてきたスポーツ振興を、より「発展・進化」させ「子ども達に夢を与える」今まで以上に地域から継続を求められる、次世代育成事業を展開して参ります。

原点に立ち返り、地域と共に歩む醸成運動を

 「白神かかし」が誕生してから、5年の歳月が過ぎようとしています。継続事業としての歩みを振り返ると、杉の葉を活用し地域の方々と創る白神かかしから始まり、親しみやすいキャラクターの応募、交通安全標識の設置、各幼稚園・小学校への絵本の配布、子ども七夕への参画、各種イベントへの着ぐるみ参加といった様々な実りある、事業展開を行ってきた結果、地域に「白神かかし」が浸透され始めている手ごたえを感じます。しかし、白神かかし精神醸成の部分については、まだまだ地域や、入会が浅いメンバーにも伝わりきれていないように感じられます。白神かかし事業を展開していく上でも何故、白神かかしを継続するべきかを原点に立ち返り、意識を高める機会を設けることが、今後も事業を継続していくあたり、大事な部分になるのではないかと思います。そして、今年度も来るべく65周年を見据えた、新たな白神かかし事業の立案を検討しつつも、白神かかし事業の展開に、協力して頂ける団体の発足が必要になるのではないかと考えます。

 今、地域の連帯感が希薄化しているからこそ、各種団体とのつながりを強固にし、地域の方々と共に歩める白神かかし事業を軸とした「地域コミュニティーの再生」に向け邁進して参ります。

有事の際に率先して行動できる組織として

 東日本大震災から3年が過ぎようとしている今、国難とも言われる、未曾有の大惨事にも関わらず、人々の中で災害に対する意識の風化と、被災地への関心が薄れてきているのではないかと思います。昨年は全国的に集中豪雨による水害及び土砂被害、さらに竜巻などの自然災害も相次ぎ、もはや過酷の常識や経験が通用しない時代だと思います。そのような状態だからこそ、人々の中でも防災意識の機運は高まっているのかも知れません。しかし、一時的ではなく災害はいつ起こりえるかは分からないからこそ、常に意識と知識を高め万事に備える体制づくりが必要と思います。

 私は13年度、東北地区復興推進委員会に出向の機会を頂き、様々な被災地の現状を目の当たりにし、そして被災地LOM理事長及びメンバーからの話を聞く機会にも恵まれました。その中でも特に印象的であったのは「自分達の身は誰が守ってくれる訳でなく、自分達で守るしかない」その言葉は、あの震災を体験した者だからこその、峻烈な意思表示と共に、少しでも多くの方々が、防災の意識を高め、被災地の教訓を活かしてほしいと、願う気持ちが伝わって参りました。

 私たちは、有事に備えたJCの防災ネットワークを新たに見直し、連絡網が機能するかのシミュレーションを行うことで災害時の対応できるように致します。さら、防災意識と知識を学ぶ機会を設け、行政とも連携する仕組みづくりを考えていくことも、必要になるかと思います。私たちは、これからの地域を担う責任世代として、そしてJCとして、あの悲劇を繰り返さないためにも、地域の有事の際に率先して行動できる「意識と備え」を確立できるように致します。

結びに

 JC活動・運動に参加出来ない理由をたくさん並べて、目を背けることはいつでも出来る、考えるだけなら、言葉を発するだけなら誰にでも出来る。「大切なのは想いをカタチにすること」です。縁あって青年会議所に入会しているのだから、率先して行動に移し様々な気づきや学びを自分達の住む地域の為に活かしませんか。その姿勢が己を高め、会社や家族、地域からも頼られる「たくましい人材」となり、地域や自分の周りを、活性化することで「明るい豊かな社会」の実現に近づく
ことが出来るはずです。

 全ては自身の心持ひとつ、やるからには楽しみながら活動しよう。私は理事長を務めさせて頂くことに誇りを持ち、この能代青年会議所、第63代理事長という重責に全力で立ち向かい、強い意志を持って行動することをお誓い申し上げ、所信といたします。

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