理事長所信

第67代理事長柴田正貴

初めに

 人は誰しも、あの決断なくして今の自分はないという場面があると思います。私にとっては、青年会議所への入会こそが、人生を変えた決断でした。青年会議所と出会い、多くの先輩諸兄からご指導いただき、私は人生観を大きく揺さぶられました。
 人生においては選択を迫られる場面が幾度も訪れます。その度に険しい道を避けて通る事は簡単です。しかし私は、険しくも楽しい修練の道を歩んで参ります。厳しい環境に身を置き、大いに悩んだ末に覚悟を決め、決断をすることが己の成長へつながることを青年会議所は教えてくれたからです。

修練を楽しみ連帯感を育むJC運動の推進

 人は皆成長を望み、そして成功を目指します。私は「修練・奉仕・友情」を三信条とする青年会議所運動を全力で行う事が、自己の成長とその先にある成功へつながると考えます。志を同じくする同年代の仲間が集まり、もがき苦しみながら一つの目標に向け切磋琢磨する。このかけがえの無い時間の中で生まれた、信頼や絆は生涯の宝であり、人生において無限の力になると信じます。まずは、メンバー個々が与えられた修練を唯一無二の機会と捉え、仲間と共に楽しむことで、連帯感を育めるようにJC運動を推進して参ります。

地域の魅力を活かした次世代育成事業の実施

 昨今、IT技術の革新や家庭環境の変化など、日本の未来を担う子供たちを取り巻く環境は大きく変化しております。スマートフォンやSNSなどに幼い頃から接し、多くの情報を簡単に手にする事ができるようになった反面、友人とのコミュニケーションもバーチャルな世界に依存しています。
 世代間で時代背景が違うように、時計の針を巻き戻すことはできません。しかし私は、バーチャル社会を生きる子供たちに対し、故郷の魅力や仲間と共に汗を流す事の素晴らしさを伝えることが必要だと考えます。故郷の自然や文化といった地域資源に直接触れ、体験する事から感じる感動や、実体験から得られる達成感がなければ、先人たちへの畏敬の念や、自ら考え行動するたくましさは育まれないからです。
 我々の住み暮らす能代山本地域には、白神山地をはじめ、米代川や日本海などの雄大な自然、バスケットボールや七夕に代表されるスポーツや伝統文化など多くの地域資源があり、我々には、先人たちから受け継いだ貴重な宝を、次世代の子供たちへと伝える義務があるとともに、これらにより磨きをかけ引き渡す責任があります。故郷の魅力を共有し、人とひとが感動を分かち合い、地域を愛する心を醸成する次世代育成事業を実施していきます。

次世代のリーダーを育成する会員研修の実施

 昨今、青年会議所では、入会5年未満で理事長を務める事が珍しくない時代となりました。これは、全国的な会員数の減少によるものであり、青年会議所の持つ、単年度制により様々な役職を担う事が出来るという、大変貴重な機会の減少を意味します。会社での立場や役職を離れ、青年会議所において多くの青年経済人と共に過ごし、様々な役職を担う事は、部下や同僚の気持ちを考えるうえで非常に有意義な経験であり、会社や地域を牽引するリーダーとなるための大きな財産となります。
 JCでは、望めば多くの自己成長の機会を得られますが、望まなければ時間と金銭を浪費するだけで終わってしまいます。青年会議所とは目的意識を持ち、精一杯修練を積まなければ、何も得ることができない組織なのです。今年度は、青年会議所運動への理解を深めながら、会員個々に目的意識を明確に持ち、修練と向き合ってもらいます。修練の先にある自己の成長は必ずや会社や地域に前向きな変化をもたらします。まずは自己を成長させ、そして会社を成長させ、さらには地域を成長させる事のできる次世代リーダーの育成を行います。40歳までの限りある時間を無駄にする事なく、積極的な自己投資をして参りましょう。

未来を見据えた会員拡大の実施

 私はこの地域において青年会議所は無くてはならない団体だと考えます。地域経済を担う青年経済人の集団として、地域へ提言を行う組織として、そして、地域を変える人材を育成する場として、我々が先輩諸兄の皆様より受け継いできた、伝統と歴史あるこの学び舎は今、存続の岐路に立っております。
 近年、全国的に会員数の減少が深刻な問題となり、本会も様々な手立てを講じています。能代青年会議所としても、各種セミナーへの参加や拡大ツールの作成を行い、毎年一定数の拡大に成功していますが、それと同数の卒業生がおり、会員数は、一進一退の状況であります。会員拡大は単に組織を維持するための活動ではありません。地域の未来のために志高く行動するリーダーを生み出すための最初の一歩となる活動であり、公益に資する青年会議所運動の本質と言っても過言ではありません。今年度は、未来を見据えた会員拡大の実施を掲げ、1人でも多くの人材に我々の行うJC運動を理解して貰えるよう努力し、一粒でも多くのJC運動の種を蒔き育てて参ります。
 人それぞれの成長速度が違うように、個々の入会への考え方やタイミングも様々です。青年会議所が持つ多くの魅力を、熱意を持って伝えることで候補者の心を掴み、青年会議所の輪を広げていきましょう。多くの志を同じくする仲間が、信念を持ちJC運動ができるように、将来ビジョンを掲げ拡大運動に取り組んで参ります。

東北青年フォーラム成功に向けた礎の構築

 1984年に能代市で開催された第32回東北地区会員大会。東北各地の会員会議所の仲間の協力を得て行われた記念事業では、東北の祭りが一堂に会し、能代山本地域を感動の渦に巻き込みました。大好評を得たこのイベントは、その後おなごりフェスティバルとして新たに立ち上がり、今では能代山本地域を代表するイベントに成長しております。あれから34年、我々能代青年会議所は2度目の夢に向かい2019年の東北青年フォーラムの主管へ立候補致しました。
 東北青年フォーラムの能代開催は、能代山本地域の魅力を東北地区全体へ発信し、体感して頂く場として、地域を見つめ直し、埋もれている魅力を掘り起す大きなチャンスとして、そして、東北77LOMを代表し青年フォーラムを主管する、かつてない修練と楽しみを味わう場として、絶好の機会を頂いたと考えます。
 目標は高ければ高いほどやりがいが有り、そして達成感と成長も大きなものとなります。今こそ能代青年会議所が一丸となり、東北青年フォーラム主管へ向けた機運を醸成し、大会の成功と、その先にある地域と能代青年会議所の未来を見据え、揺るぎのない礎を築いて参ります。

結びに

 私が青年会議所へ入会した17年前、世の中の仕組みなど何もわからない21歳の青年から見たJCはとてもまぶしく、いつの日か先輩諸兄のような地域に貢献できるリーダーになろうと心に決めました。私は、人生の半分をこの青年会議所の学び舎で過ごしています。多くの修練と向き合い、多くの仲間と出会うことができました。これもひとえに、先輩諸兄より、引き上げて頂きご指導を頂いた賜物だと感謝しております。今こそ、この学び舎に、私ができる最大限の恩返しをしたいと思います。かけがえのない仲間と一緒に、かけがえのない地域のために、かけがえのない青年会議所というこの学び舎を次代へ繋いでいきます。
 私は、仲間たちが修練に立ち向かう中で大きく成長していく姿を目の当たりにし、人生は覚悟を決め、決断をする事により前進する事を学びました。全ては一人ひとりの決断から始まるのです。
 大いに悩み、そして突破せよ。決断こそが人間を成長させる。
 認証番号23、先輩諸兄が築き上げてきた歴史ある能代青年会議所の名に恥じぬよう邁進して参ります。

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