理事長所信

第69代理事長後藤健二
新たな時代から次代へつなげるために
多くの人々を笑顔にするために行動し続けよう
~つなげよう、燈そう、笑顔あふれる新たな未来へ~

はじめに

 1951年、能代青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現を理想とし、高い志をもった青年により全国で23番目に誕生いたしました。以来、会員の連携と指導力の啓発に努め、地域社会の発展を図るために青年としての英知と勇気と情熱をもって運動を展開してまいりました。昨年は1984年、第32回大会依頼、35年ぶりとなる、第67回東北青年フォーラムin能代を主管いたしました。大会構築にあたり、行政や民間団体、市民の皆様の多大なるご理解とご協力のおかげで、東北各地から訪れた青年会議所メンバーの心に残る大会となり、能代山本地域の伝統文化や魅力を東北各地へ発信できたと確信しております。この貴重な経験を積み、たくましく成長した能代青年会議所は、新たなスタートラインに立ちます。
 今の時代に生きる責任と自覚をもち、次代を生き抜く人々のために、青年である時間を効率的に活用し、笑顔あふれる新たな未来に向け運動を展開してまります。

青年会議所との出会い

 私は2011年に能代青年会議所に入会し9年目の年になります。入会前は建設現場の現場監督を従事しており、営業部配属のきっかけから能代青年会議所に入会しました。それまでは、日々の仕事で精一杯であり、地域社会の未来を考える余裕や気持ちはなく、自宅と職場を往復する一般的なサラリーマンでした。しかし、青年会議所との出会いによって、私の考え方や人生が大きく変化しました。
 そこには、先輩たちが長きにわたり弛まぬ努力で受け継がれてきた歴史と伝統があり、同じ志を抱き情熱ある思いが詰まった様々な事業を目の当たりにし、JCの魅力に引き込まれていきました。仲間と共に過ごす時間を重ねるにつれ、加速的に意識や行動に変化が生まれ、JCの価値観を知り積極性が生まれました。
 もし、JCに入会していなければ出会えなかった人。もし、JCに入会していなければ生きる道が全く違っていたと思います。私は皆さんに伝えたい。JCと出会ったからこそ、今の自分がある。

時間の使い道

 人生の時間を何に費やすかは個人の自由であり、人はこの世に生を享けた瞬間から、人生の終わりへ向け、繁閑に関わらず秒針は進んでいます。時間は最も乏しい資源であり、それが管理できなければ他の何事も管理することはできない。我々はこの時間というかけがえのない資源を、仕事・家庭・JCに費やしています。そして我々は自己成長の機会を求め、自らの決断で青年会議所に入会しています。JC活動をするためには、多くの人を巻き込み、支えられて成り立っていることを忘れてはならない。それは、自分が不在の時、会社を守ってくれる信頼できる社員。自分が家にいない時、家を守ってくれている家族。私たちを信じ送り出してくれる皆さんは、JC活動を通じて大きく成長する姿を期待しているとともに、どんな場面でも「格好いい」青年経済人らしい立ち振る舞いと、活躍している姿を望んでいるはずです。だからこそ、JC活動のみならず様々なことに挑戦する時間を自ら創出し、目的意識なく無駄に時間を浪費するのではなく、限られた貴重な時間を効率的に活用し、時間の価値を高め一緒に成長していこう。

バランスの取れた青年会議所活動

 昨今、全国的に年々会員数は減少し続ける中、JC活動をする上での個々の負担は大きくなっているように感じます。人が成長するためには、JCの三信条にある「修練」を積む必要がありますが、それが負担となり三つのバランス(仕事・家庭・JC)が崩れるのであれば、先入観を捨て勇気をもって整理する決断も必要であると考えます。我々は地域社会により良い変化をもたらすために、自己研鑽に励み、会社や地域から求められるリーダーに成長し、この地域を次代へつないでいく使命があります。
 JCに本気で向き合い自分の能力を高め、培った経験や知識を会社で活かし、更には地域社会の発展につなげることが重要でありJCの本質的なところでもあります。裏腹に、JCだけに偏り過ぎた活動は仕事や家族に悪影響を及ぼすだけではなく、時には信頼を失ってしまう場合もあるかもしれません。仕事も家庭も今しかできない、その時間は絶対に取り戻せない時が必ずあります。何かを犠牲にして行う活動ではなく、タイムマネジメント力を高め「仕事・家庭・JC」の三つのバランスが取れたメリハリのある行動を目指してまいります。

責任感と行動力ある会員拡大運動

 近年、人口減少や社会情勢の影響から全国的にも会員数の減少が大きな課題となっており、多くの青年会議所において卒業者数と年間退会者数の合計値を入会者数が上回っていないのが現状です。このような中でも、英知と勇気と情熱をもって努力し続けてきた先人たちの「想いの連鎖」を断ち切ることなく、創立以来長きにわたり継続されてきた最大の事業は「会員拡大」であります。会員の減少は、組織力の低下や、事業の縮小により個々の成長の機会を失うだけではなく、明るい未来のために同じ志をもち切磋琢磨する仲間が減少することが地域に大きな影響を与えることが危惧されます。一方で会員数を大幅に増やしている青年会議所があることも確かであり、拡大に成功しない原因は必ず存在します。数年来、拡大マニュアルや拡大ツールの作成を行っていますが、それを最大限に活用するための行動力不足、更には拡大に対する危機的状況の意識共有が浸透していないことが原因と考えられます。
 また、入会者の平均年齢が高く、能代青年会議所の平均在籍年数は約 4.5 年となっており、十分なJC活動ができないまま卒業していく会員も少なくはありません。そして、平均年齢が高いゆえに、可能性を秘めている若い世代とのネットワークを築けず、その情報不足も一因として考えられます。そのためにも、20代から30代前半を対象とした交流会の開催は必須であると考え、新たな手法を取り入れた異業種交流会を開催するとともに、これまでLOMで展開してきた拡大運動をしっかりと検証し、時代に即した効果的な拡大方法を模索した上で、戦略的に会員拡大運動を展開してまいります。またJCは、より良い変化をもたらす力を若者に与えるために成長と発展の機会を提供してくれます。若き能動的市民の主導的なネットワークを構築し地域社会で活躍できる人材を育成するためには、会員拡大後のフォローアップや各種セミナーの積極的な受講を促し個々の成長へとつなげてまいります。
 JC活動を通じて気持ちに変化が生まれ、誰かのために行動でき共に喜びを共感できる人間や、街の課題やその街の新たな未来を考える人間が多くなるほど、より良く変化し笑顔あふれる街になると信じています。

発信力からなる魅力的な組織へ

 青年会議所の魅力の一つに、事業計画書と予算書の作成を行う機会があります。その特徴として、会員より預かっている会費や、企業からの協賛金などを利用し事業を構築しています。そこには事業構築までのプロセスにより、ビジネスへもつながるスキルアップや、仲間と共に事業を創り上げ成功した時の達成感、そして苦労し汗を流したからそこ生まれる友情と信頼。この経験に勝るものはなく、生涯においてプラスにしか働かない最大のJCの魅力でもあります。また、我々JCは常に地域や市民から注目されていることを忘れてはならない。そして、いつの時代も地域との関わりをもち、市民に信頼され頼られる存在でなければならない。そのためには、本気になってJCと向き合い行動する姿を発信し、魅力ある組織への成長と、感謝される組織を目指しましょう。
 持続可能な青年会議所運動を未来につなげるためにも、年間事業すべての写真や動画を残し、今の時代だからこそできるSNSを活用した、JCの魅力や能代青年会議所の活動を幅広く発信してまいります。

心に残る笑顔あふれる次世代育成事業

 近年、少子高齢化や高度情報化により、子供たちの遊びの環境や大人との関わり方が大きく変化し、今では小学生が使用する通信可能な機器(スマートフォンやゲーム機)の利用率は、約9割を超えているアンケート結果が出ております。SNSやメールは容易に情報を伝えることができる反面、子供同士の切磋琢磨する機会の減少、学校や地域において一定規模の集団を前提とした活動が成立し難い状況があります。また、昔ながらの人と人が互いに直接関わり合うコミュニティが希薄化され、家庭環境の変化や核家族化が進み日本全体の7割まで及んでいます。これにより、地域住民や祖父母からの人生を生き抜くための経験や知恵の継承が難しくなっています。こうした環境の変化からコミュニケーション能力の低下や他者理解や協同の体験的学習機能の低下が危惧されます。
 子供たちは間違いなく将来の社会を担う中心的な存在であり、今の社会を生き、更に未来へつなげる一員として大人と共に社会をつくる必要があると考えます。そのためには、豊かな人間性を培い、つなげる力、つながる力が大切であり、子供たちが地域の一員として「大人と共に地域をつくる」取組みが求められます。
 今あるものを大切にし、その存在価値を子供たちと連帯感を高め共有しながら、我々が住み暮らす能代山本地域の特長や魅力を発信できる、大人と子供に成長するために、地域や市民を巻き込んだ形で展開される能代山本地域の魅力や地域資源を全面的に活用した誰もが心に残る笑顔あふれる事業を展開してまいります。

「継承と変革」から成る創立70周年へ

 この能代の地に青年会議所運動の灯が燈り、69年の長きにわたり先輩諸氏が築いてきた輝かしい歴史や、古き良き伝統が礎となり能代青年会議所があります。
 今年度は、2021年度に実施する70周年事業へ向け、JCの存在意義を再確認し会員の相互の理解を深め、組織として一枚岩となって記念式典の円滑な運営を実現するためにしっかりと検証し準備を進めてまいります。また、70年の思いを継承していくために先輩たちが築いてこられた歴史をしっかりと振り返り、変革からなる能代青年会議所の更なる発展を目指します。そして、現役会員とシニアの先輩会員のより綿密な連携を図り交流会を開催するなど、記念すべき創立70周年を多くの皆様で盛大に祝い、喜びを分かち合うとともに、心からの感謝を伝える年にいたします。
 さらに、周年事業と同年度に秋田ブロック大会を9年ぶりに主管することもあり、当年度の円滑な運営ができるよう準備を進めてまいります。一緒にやろう。悩み事は、みんなでアイディアを出し、力を合わせれば困難なことでも必ず解決できる。こうして創立記念の日を迎え「成功」が実現したら、そこから何かが変わりはじめる。きっと何か大きく動き出す。できることは無限にある。一緒にやろう!2020年を!

結びに

 本年度は「SWITCH!!」~つなげよう、燈そう、笑顔あふれる新たな未来へ~をスローガンに一年間活動を展開してまいります。誇り高き輝かしい歴史と伝統のある能代青年会議所の中で、一サラリーマン会員としてこれまでの9年間、先輩の皆様をはじめ、後輩の仲間、そして会社の深い理解と家族の支えのおかげでJC活動を楽しく続けてくることができました。更には、夢でもあり大変光栄である理事長をもラストイヤーにも関わらずご承認いただいたことに心から感謝申し上げます。責任の重さに押し潰されそうな気持ちですが、これまでの経験を糧にメンバーと力を合わせ、地域から必要とされる組織を目指し覚悟をもって挑戦してまいります。
 これからも能代青年会議所を次代へつなげるために、会員一人ひとりと向き合い地域の発展へ向け行動できる心に「やる気スイッチ」を燈し、時にはそのスイッチをオフにして仲間と共に活動の労をねぎらい、もし何か決断という分岐点に遭遇したら気持ちを切り替えるスイッチを燈し、常に良き方向を目指して邁進してまいります。この地域を明るく豊かにするための灯りを燈すことをお誓い申し上げ、所信といたします。

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